風景としての他人

交差点で人とすれ違うとき、その人がどんな人間なのか——現在の職業や家族構成、あるいはその思想や信条に至るまで——を細々と想像したりはしない。ある程度の規模の都市であれば、人はもはや風景の一部であり、ビルの窓から漏れる光の一つ一つを見ては、そこに生活の体温を見出すこともないだろう。

· 15min · k.o6
風景としての他人