忘れられるものとして書く

小中学生の時に書いた作文の内容の一つ一つを、もう覚えてはいない。しかし、いざ卒業文集やその類を見つけ出して読み返したりすれば、たいていは後悔と恥が混ざったような感情が湧き上がってくる。

· 5min · k.o6
忘れられるものとして書く

風景としての他人

交差点で人とすれ違うとき、その人がどんな人間なのか——現在の職業や家族構成、あるいはその思想や信条に至るまで——を細々と想像したりはしない。ある程度の規模の都市であれば、人はもはや風景の一部であり、ビルの窓から漏れる光の一つ一つを見ては、そこに生活の体温を見出すこともないだろう。

· 15min · k.o6
風景としての他人